校長室より

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 日 付  校長先生のお話より
 R3.7.2
令和3年7月2日 朝会

 先週は、生徒会の呼びかけに賛同して196名もの多くの皆さんがあいさつ隊に参加し、元気なあいさつで一日がはじまりました。
 物事は、良いきっかけをつかむことによって、その後の物事がとてもスムーズに進むことがあります。朝のあいさつも今日一日、お互いの人間関係をよりスムーズに進めていくためのきっかけとしてとても大切だと思います。
 しかし、中には朝から体の調子が悪かったり、心の中に大きな悩みを抱えていたり、大きな音が苦手だったりと、元気な声であいつをすることが難しい人もいるかと思います。ですから、あいさつも、相手を思いやって、いつもよりも元気がない仲間がいたら、その仲間に対して温かい態度で接してあげてください。

 先週の金曜日には、1年生の校外学習がありました。梅雨の季節らしく、雨の降る天気でしたが、学年の先生方の話からは、他の学校の生徒と比べて、とても立派な姿でリトルワールドでの活動を楽しんでいたとのことで、とても心強く感じました。
 校長先生は、滝ノ水中学校で3年目になりますが、1年生のみなさんが見せてくれた姿は、2年生、3年生を含め、これまでの滝ノ水中学校の生徒のみなさんが見せてくれた姿です。多分、その姿は滝ノ水中学校の生徒と接した多くの人たちからは、「さわやかさ」として感じられたことと思います。
 これも、2年生、3年生の皆さんが、様々な場面で手本となってくれたおかげだと思います。
 
 昨年は中止となってしまった部活動の様々な大会が、コロナ感染を予防する対策のもと今年度は開催されています。本来ならば、一緒に練習してきた仲間や先輩を同じ会場で応援したかったけれども、人数制限のために会場に行くことができないなど、とても残念な思いもあるかと思います。代表として大会に臨む皆さんは、そんな仲間や後輩の思いを受け止め、精一杯さわやかに力を出し切ってほしいと思います。

 名古屋市には、まん延防止重点措置が出されており、昨年に引き続いて稲武野外学習は中止となりとても残念です。今は、デルタ株といって、以前よりも感染力の強いコロナ感染が広がりはじめています。決して油断することなく、これまでよりも感染予防に努めてください。
 1学期も残り僅かとなりました。毎日30度を超え蒸し暑い季節ですが、体調を整えて、1学期を立派にしめくくってほしいと思います。

 
 R3.6.7 
令和3年 6月7日 朝会

 令和3年度も2ヶ月が経ち、そろそろ自分のクラスに馴染んできた頃と思います。
 依然として、新型コロナ感染症により、毎日全国での新たな感染者や亡くなられた方の数が発表され、また、医師や看護師などの医療関係者や保健センターの皆さんは、感染された方が早く回復するようにと懸命に努力されています。
 また、全国の各地で緊急事態宣言が出され、愛知県もその1つです。
 このような状況をしっかりと理解し、皆さん一人一人が感染予防に努めてほしいと思います。

 皆さんは、大阪なおみさんを知っていますか。大阪さんは、硬式テニスの世界でのトッププレーヤーの一人です。
 その大阪さんが、先日、フランスでの大きな大会で、一回戦は勝利しましたが、二回戦から棄権したということがありました。
 その原因は、試合が終わった後に、勝っても負けても、多くの記者からの様々な質問に答える記者会見に出ることが大会のルールにありましたが、そのルールは間違っていると訴え、記者会見を拒否したことでした。

 大阪さんは、本来はとても控えめで、多くの人の前で話をすることがとても苦手であり、そのことにより、いつも心の中にとても大きな不安を抱えていたとのことです。
 いつもとても気が強そうにしていても、実はとっても心配性であったりするなど、面に出る表情と心の中とは大きく違うことはよくあることです。

 大阪さんが、記者会見を拒否したテニスの関係者は、一度は大阪さんに罰を与えると発表しました。しかし、大阪さんが心の中の苦しみを打ち明けたことで、世界中から大阪さんを応援する声が集まり、テニスの関係者も大阪さんの気持ちを尊重し、今後は改善が必要と考えを変えました。

 皆さんの中にも、心の中で、とても困っていたり、苦しんでいたりする人もいるのではないでしょうか。ぜひ、まわりの信頼できる仲間や、家族、また、学校では、担任の先生やスクールカウンセラーさんに、心の中で困っていることを相談し、どのようにしたらよいのか、解決するようにしてほしいと思います。
 また、皆さんの仲間同士では、この人はいつも笑っているから、このくらいのことを言ってもいいやと、からかったり、いじったりしていませんか。このことで、相手の心を深く傷つけてしまうことがあります。相手に対しては、思いやりをもって言葉をかけてほしいと思います。

 1学期も、半分が過ぎました。2年生の稲武、3年生の修学旅行は2学期へと延期になりましたが、先生たちもぜひ皆さんと行けるよう準備しています。1年生は7月2日の校外学習に予定通りに行くことになっています。この機会に、学級や学年との仲間づくりができるよう、協力して取り組んでください。

 
 R3.4.6  令和3年 4月6日 始業式

 新たな学年、新たな学級、そして、新たな学級の仲間とともに令和3年度が始まりした。
 3年生は、小学校1年生からの、義務教育9年間の仕上げの年。
 また、次の進路に向けて自分の目標に向けて頑張る年です。

 2年生は、3年生とともに、行事や生徒会活動、部活動などへの取り組みを通して、滝ノ水中学校の良いところを受け継ぎ、後期からは、2年生が、滝ノ水中学校の中心となって活躍してほしいと思います。

 1月からの緊急事態宣言で、一旦鎮まったかと思えたコロナ禍は、感染しやすく、さらに、10代以下にも感染しやすい変異株も広がりはじめ、油断できる状況にありません。

 しかし、この一年間、臨時休業での家庭学習、手指消毒や、マスクの着用、相手との距離、教室での換気、食事は黙って食べる、不要な外出は控える、など、コロナに感染しないための様々な経験を重ねてきました。

 昨年は中止となった、春の選抜高校野球大会も無事行われたように、何かを行おうとした時に、「どのようなことに気をつければ安全に行えるのだろう。」と考え、工夫することにより、昨年は中止となってしまった行事も今年は、行うことができると思います。

 みなさんの生活をより充実させるためにも、コロナに感染にしないための行動について
 「言われてやるより、自分からやろう」
という姿をみせてほしいと思います。

 明日の入学式では、221名の1年生が皆さんの仲間に加わります。
 皆さんと力をあわせて、よりよい一年となるように頑張りましょう。
 
 R3.3.24 令和3年3月24日 修了式

 コロナ禍の中、令和2年度は、3学年そろっての集会が一度もできませんでしたが、今日、マスク着用、相手との距離など、感染予防に気をつけながら、2年生、1年生が体育館に集まって修了式を迎えることができました。
 来年度も、3つの学年での全校集会は、相手との距離が確保できないため難しいとは思いますが、2つの学年での集会はやっていきたいと思います。

 令和2年度は、2年生は始業式、1年生は入学式のあと、約2ヶ月の間、学校に登校できず、各家庭で生活する期間がありました。
 そんな、令和2年度の始まりでしたが、皆さんは、学級、学年、部活動などで、楽しいこと、時には辛いことを共に分かち合いながら生活したこの一年間に、確実に成長したと思います。4月に新入生を迎えた時に、自分の成長を実感として感じられることと思います。

 入学式や、一年間の一番初めの集会では、「言われてやるより、自分からやろう」という話をしてきました。
 今日こうして、約500名の生徒が一つの場所に移動し、共に過ごすときに、一人一人が、「今、この場で自分は、どのような行動をしたらよいのか」
ということを考え、正しく判断して行動できれば、皆さん全員がとても気持ちよい時間を過ごすことができます。
 「素早く動きなさい」「静かにしなさい」と言われながら過ごす時間は、決して気持ちのよいものではないと思います。
 4月からは、それぞれ、3年生、2年生となり、新しく入学してくる1年生の手本として、「言われてやるより、自分からやろう」という姿を見せてください。そんな皆さんたちに「滝ノ水中の皆さんはすばらしい」という言葉を掛けることができることを楽しみにしています。

 まだまだ、コロナの感染が治まっているという状況ではありません。常に、感染予防を意識し、人の密集する場所への外出はできるだけ控える、マスク着用、消毒、うがいなどを実践して、健康な春休みの生活を送ってほしいと思います。
 
R3.1.5 令和3年 1月5日 3学期始業式

 令和3年、新しい年の3学期がスタートします。
 みなさんは、充実した冬休みを送ることができましたか。

 新聞やテレビでは、新型コロナについての記事をはじめ、政治やスポーツなど様々なニュースが報道されています。その中から一つ、皆さんに紹介したい記事がありました。

 中日新聞1月3日(日)の21面に、中日ドラゴンズのドラフト1位に指名された、中京大中京高校の高橋宏斗選手にインタビューをした記事です。

 高橋選手は、高校2年の秋から一度も負けたことがなく、昨年3月の選抜大会で甲子園に出場することも決まっていました。しかし、新型コロナの影響で大会が中止となってしまいました。
 このことについて、高橋選手は。
 「春、夏の甲子園が中止になり何をしていいか分からないこともあったが、全体練習ができない2ヶ月で、必要なメニューに取り組めた。あの時間があったからここまで成長できた。多くの人はコロナをマイナスにとらえているかもしれないが、自分はプラスにとらえている。」と答えています。

 また、挫折した経験に対して、高橋選手は、
 「1年の秋の大会では自分が打たれてコールド負けしてしまった。背番号1をつけた2年夏の愛知大会準決勝の誉(高校)戦でも、先発して負け投手になった。悔しい思いがレベルアップにつながっている。」と答えています。

 滝ノ水中学校でも。昨年は、全校での体育大会や合唱コンクールが中止となったり、1年生は、入学式から2ヶ月も中学校生活ができなかったり、2年生は稲武に行くことができなかったり、3年生は部活動の最後の大会が中止になったりと、残念な出来事も多かったと思います。

 新型コロナ感染の勢いは、まだまだ治まっていません。その中で私たちはどのように行動したらよいのか。
 悔しい負けの経験や、目標としていた甲子園大会の中止という不運な出来事を自分のレベルアップにつなげていった高橋選手の姿勢は、私たちにとってとても大きなヒントになるのではないかと思います。

 3年生は、新しい進路に、そして、卒業に向け義務教育9年間の仕上げの3学期。1年生、2年生にとっては、本当によい仲間との一年間であったと思えるような3学期となるよう、1日1日を大切に滝ノ水中学校での生活を充実させてほしと思います。 
 
R2.12.25 令和2年 12月25日 2学期終業式

 今日も本当に多くの表彰がありました。

 いつもの年なら、体育館に1年生から3年生まで全員が集まっての終業式ですが、今年は感染予防のため、一度も全生徒が集まった集会ができずとても残念でした。
特に残念なことは、1年生、2年生に立派な3年生の姿を見せることができなかったことです。

 昨年までの1年生、2年生は、全校集会や、体育大会・合唱コンクールなどの行事での3年生の先輩たちの姿を手本として、「自分たちも頑張ろう」という気持ちで成長してきたと思います。

 しかし、全校で集まることはできませんでしたが、普段の学校生活、例えば、登校や下校、委員会や生徒会活動、部活動、廊下や階段での姿など、様々な場面で上級生から学ぶことができたことと思います。

 先輩から後輩へと続く、滝ノ水中学校の生徒としての立派な姿を受け継ぎ、さらに高めてほしいと思います。

 そして、そのことが皆さん一人一人が、自信をもち、自らの成長につながることと思います。

 現在、新型コロナ感染者は日ごとに増え続け、病院では医師や看護師の皆さんが必死になって、患者の治療にあたっています。
 私たちに今できることは、感染しないように協力することです。

 いつもなら、みんなで集まって楽しく過ごしたり、出かけたりしたい冬休みですが、外出は控え、どうしても出かける場合には十分に注意をしてほしいと思います。

 皆さん一人一人が工夫して、楽しく充実した冬休みを過ごしてください。
 
R2.11.30  令和2年 11月30日(人権講話)

 12月10日は世界人権デー、その前の一週間12月4日から10日を世界人権週間として、毎年この人権について世界中が共に考える一週間としています。

 なぜ、毎年このようなことが行われているか、それは、これまでの歴史の中で、人権が認められず、人が人として大切にされてこなかった事実があり、現在でも、そのようなことが行われていたり、個人として私たちが人権を軽くみて、相手を傷つけてしまったりしていることにストップをかけるためです。

 今年は、新型コロナによって、人と人とが直接顔を合わせて話をすることが難しいこともあり、インターネット通信によってお互いにつながりをもとうとすることが多くなりました。そして、このリモートによるお互いの言葉の交わし合いの中でのトラブルによって、相手を傷つけてしまうことが目立っています。

 短い言葉で自分の気持ちを伝えようとしたことが、相手にとっては違う意味で伝わってしまったり、面と向かっては相手に遠慮して言わなかったはずの言葉を、その時の気持ちで使ってしまったりしがちです。そんなときに、人権意識をしっかりと持つことができていたら、自分の言葉や行動に対して「この言葉は、相手にどのように伝わるのか。」「この言葉によって相手を傷つけてしまうことはないのか。」ということを考え、「相手に対して温かい言葉」を伝えるきっかけとなることと思います。

 このことは、リモートの時に限らず、人と接する時にいつでも持っていてほしい考えです。

 人権週間からは、まだ少し早いですが、今日からでもしっかり人権について考えてほしいと思います。

R2.9.1  令和2年度 9月1日 2学期始業式

 おはようございます。

 2学期がはじまりました。
 1学期での皆さんの頑張りを2学期も引き続きみせてほしいと思います。

 新型コロナ感染症は、日本国内では6万8千人以上、愛知県内では4500人以上が感染しており、緑区内でも感染者がみられ、いつ誰が、どこでかかってもおかしくない状況にあります。

 最近のニュースに、新型コロナ感染者が全国で岩手県だけが最後まで0人でしたが、7月29日に初めて感染者が出たとの発表があり、初めての感染者や勤務先の会社に対して、誹謗・中傷の電話やメールが100件以上あったとのことでした。

 ここで、確認しておきたいことがあります。

 この滝ノ水中学校でも、生徒の皆さんであったり、先生たちであったり、いつかは誰かが感染すると思います。名古屋市では、生徒でも先生でも、滝ノ水中学校で共に生活している人の誰かが新型コロナにかかったときには、数日間、学校が休業となります。それによって、楽しみにしていた修学旅行や校外学習が中止となってしまうこともあるかもしれません。皆さんにとってはとても残念なことです。

 しかし、仮にそんなことが起こってしまったとしても、たまたまその人がそのタイミングでかかってしまったことであって、それが自分であったかもしれません。
 新型コロナにかかってしまった人を責めたり、仲間はずれにするようなことは絶対にしないでください。いちばん残念でつらい思いをしているのは、かかってしまった本人のはずです。

 先ほど紹介した、岩手県のニュースでは、最初にかかってしまった人に対して、お見舞いや励ましの言葉も100件を超え、花束も届けられたそうです。

 皆さんも、仲間を大切に、お互いに温かい気持ちをもって、2学期の生活をスタートさせましょう。

 
R2.8.31 令和2年度 8月31日 1学期終業式

 おはようございます。
 8月中は、本当に暑い日が続き、休み明けの精神的にも体力的にもとても大変な中、皆さんは本当によく頑張りました。

 今日は1学期の終業式、例年なら明日から長い夏休みという、少しワクワクした気持ちだったと思いますが、明日から2学期は始まってしまうので、何か変に感じている人も多いかと思います。
 それでも、名古屋の中学校は110校全てが終業式を行っています。

 なぜ、学校では終業式を行うのか。
 日本では、一年の最後、12月31日に大晦日、そして、その翌日1月1日に元日を迎えます。
 大晦日には、この一年、頑張ったこと、良かったこと、反対に、もっと頑張ればよかったことを振り返り、次の一年はもっとよい一年を迎えよう。
 そして、元日に新しい一年がよりよい一年となりますように、と誓い、新たな一歩を踏み出します。

 終業式は、1学期の大晦日、そして、明日の始業式は2学期の元日です。
 今日、通知表を受け取りますが、通知表の成績が、上がった、下がったと結果だけを見て終わってしまっては、明日からの良い一歩を踏み出すことはできません。

 良い結果には、こんな頑張りができたから、ぜひ続けよう。良くない結果には、なにがいけなかったのか、その原因を見つけて、やめなければならないことはやめる。そして、これを続けてみようという目標を立て、明日からの新しい一歩を踏み出してほしいと思います。

 2学期での頑張りを期待します。 
R2.8.17  令和2年度 8月17日 (夏休み後)

 例年より2週間早く夏休みが終わりました。皆さんは短い夏休みを、充実して過ごすことができたことと思います。

 リスペクトという言葉を聞いたり、使ったりしたことがありますか?
 野球に熱心な人が、「僕はイチローをリスペクトしている。」つまり、「自分は、イチローを尊敬している」という時に使われます。

 ただ、リスペクトには日本語の「敬う」という意味以上に、深い意味が込められた言葉です。それは、「あなたは価値ある人であって、傷つけたり、無礼に扱ってはいけない」「価値のあるものだと認めて大切にしましょう」という意味です。日本語の尊敬にも、「礼をつくす」「失礼なことをしない」という意味が含まれています。

 皆さん自身、一人一人も、「価値があって大切な一人」です。
 ぜひ、皆さんもお互いにリスペクトしあって「お互いを大切に」していくこと、それが校訓の「信頼」をより深めることになるのではないかと思います。

 連日、最高気温が35度を超える日々が続いています。体の調子を整え、コロナの感染予防にも気をつけながらも、滝ノ水中学校の学校生活を楽しんでほしいと思います。

 
R2.7.20  令和2年度 7月20日

 6月から、学校での生活が始まり、約7週間は皆さんにとって、どのように感じましたか。
 ある合唱曲に「あたり前が、幸せと知った。」という歌詞があります。

 毎日学校に通いみんなと会えること。仲間と顔を合わせて楽しく話したり、手をつないだり、ハイタッチしたりできること。
 食事の時に、向かい合っておしゃべりしながら食べられること。
 授業でグループで話し合ったり、協力し合って実験したり調理したり、のびのびと運動したり、歌ったりできること。
 部活動で、頑張ってきた練習の成果を、他校と競い合ったり、大会に参加したりして確かめられること。
 何もなければ当たり前にできたのではないかと思います。

 しかし、皆さんのこの7週間は、マスクの息苦しさや、多くのことができず残念で、辛い思いを乗り越え、本当に前向きに明るく学校生活を送ることができたと思います。この明るい雰囲気の学校とすることができた大きな要因として、生徒会が組織してくれた「あいさつ隊」があったと思います。

 125名の皆さんが応募し、特に3年生がとても多く、6月24日から29日の5日は、朝の滝ノ水中学校が「おはよう」の声でいっぱいになりました。

 ある小学校の校長先生からは、「滝ノ水中学校の生徒は、ほぼ全員気持ちよいあいさつが返ってくるのすばらしいね。」
 また、ある地域の方からは「あいさつができる人が沢山いる地域は、泥棒が安心して仕事ができないと感じるので、防犯にとても役だっている」などのお褒めの言葉や感謝の声をいただくことができました。

 皆さんの先頭に立って、あいさつの大切さを広めてくれた生徒会執行部をはじめ、あいさつ隊の参加者の皆さん、また、毎朝交替で正門であいさつに取り組んでくれている生活委員の皆さん、そして、気持ちよくあいさつができる滝中の皆さん。
 ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。

 さて、明日から夏休みです。8月17日の授業日まで、約4週間の持ち時間は、だれもが同じです。この4週間の持ち時間使って、勉強や読書、部活動、趣味、時には息抜きや遊びも必要ですが、自分の成長につながる意味のある時間として使ってください。

 新型コロナは、日本でも世界でも、感染者の人数が増え続けています。決して油断せず、マスク、手洗い、三密をさけるなど、気をつけて生活をしてください。

 8月に、一回り成長した皆さんと、元気に「おはよう」の声をかけ合えることを楽しみにしています。 
R2.6.1 令和2年度 6月1日

  今日、初めて1年生から3年生、全学年そろっての学校生活が始まりました。

 2月の終わりから5月いっぱい、約3ヶ月にわたって家庭での生活を送ってきました。 
 4月、5月とできなかった、新しい学年、新しい学級、1年生にとっては初めての中学校での日常の生活が始まります。

  とても緊張している人もいるかと思います。
  あたりまえにできていたことがあたりまえにできないということで、ストレスがたまっている人もいるかと思います。

  今、みなさんに一番大切にしてほしいのは、思いやりの気持ちです。
  緊張やストレスがたまっているときには、ほんの些細なことで、相手を傷つけたり、自分も傷ついたりしてしまいます。

  滝ノ水中学校の校訓は信頼です。お互いを大切にし、「信頼しあえる仲間」となれるよう、滝ノ水中学校での生活をスタートしましょう。 
R2.4.6  令和2年度 始業式 

 新しい学年、新しい学級の仲間とともに、令和2年度が始まりました。
 今日、こうして皆さんと始業式を迎えることができ、とても嬉しく思います。
 3年生となった皆さんは、義務教育最後の一年、最高学年として、1年生、2年生の手本となり、そして、卒業後の進路を考え、自分の目標に向けて頑張ってください。
 2年生は、明日入学してくる1年生の手本となるとともに、2学期以降は、生徒会、委員会、部活動、様々な場面で3年生から学んだことを生かして、滝ノ水中の中心となって頑張ってください。

 さて、2月28日に、突然の形で3学期が終わり、臨時休業となってしまいました。あれから3月24日の修了証を受け取りに来た日を含めて、37日間、みなさんはどのように過ごしましたか。
 一年前の始業式、そして、2月28日の放送での集会で、
「言われてやるより、自分からやろう」
という話をしました。
 「早寝・早起き・朝ご飯」「家庭学習」「家庭で役割もって協力する」など、規則正しい生活習慣は、人から言われずに自主的にできたでしょうか。

 世界の新型コロナウイルス感染者数は、4月3日の時点で100万人を超え、死者数も5万人を超えています。
 日本国内でも、感染者数が3月末から急激に増え、テレビでお馴染みの志村けんさんも亡くなられています。
 私たちにとって一番大切なものは、「命」だと思います。

 新型コロナはとても感染力が強いといわれています。
 また、感染してしまった時に、せきやくしゃみ、発熱などの症状が起こるまでに一週間以上かかったり、また、まったく症状が出ずに治ってしまったりという特徴があり、症状がでていない間に、知らず知らずのうちに多くの人を感染させてしまっているかもしれません。そして、軽い症状から、あっという間に命に関わるくらいに重傷化してしまうという特徴もあります。

 健康に気をつけた生活を送り、また、大切な用事以外は、人混みなど、新型コロナに感染しやすい場所に行かないなど、私たち一人一人がコロナに感染しないように生活していきましょう。
 
 新型コロナ感染者数はこれからさらに増えていくことが予想されます。
 今後、また、臨時休業となったり、外出禁止となってしまうこともあるかもしれません。
 「今、なにをすべきか」をよく考え、間違った情報に流されることなく、正しく判断し、困難にも立ち向かう強い気持ちをもって行動してください。
 
 R2.2.10  令和元年度 2月10日

 令和元年度も残り一月となりました。すばらしい学級、学年だったと言えるように、最後の締めくくりを大切に生活しましょう。

 現在、新型肺炎について、毎日のように、新聞やテレビ、インターネット等で報道されています。
 12月の初め頃には、肺炎患者が報告されていましたが、1月に入って患者が急増し、大きな問題となるまでは、新型肺炎について、武漢市や中国の政府は伝染を予防する厳しい対応をしませんでした。
 武漢市の人たちは、そのことを知らされていなかったことで、新型肺炎の病原菌をもった人たちが仕事や旅行で中国の国内や、海外にでかけていき、結果として広く新型肺炎を広げることになったしまいました。
 今、私たちにとって大切なことは、「正しく怖がる」ことだと言われています。武漢の市民の皆さんは、残念なことに、「正しい怖がり方」を知らされず、新型肺炎にかかり、広げてしまいました。
 新型肺炎の予防方法は、インフルエンザやかぜの予防と同じといわれています。1月以降、日本でのインフルエンザの患者が激減しました。意識を高めることによって、伝染病は防ぐことができることを示してします。

 始業式では、石油ショックで、店からトイレットペーパーが品切れとなってしまったことを話しましたが、現在、マスクが不足しています。日本のマスクの約80%が中国からの輸入です。現在、中国国内では、大量にマスクが必要となり、日本国内やインターネットのショップにおいても売り切れになってしまった店が多くあると報じられています。
 使い捨てのマスクを使っている人も多いかと思いますが、一般的に「一度使ったマスクは、再利用してはいけない。」といわれています。
 しかし、マスクがお店に十分にあるときにはあたりまえのことでが、今は、数少ないマスクを、できるだけ大切に使っていくにはどうしたらよいかを考えることが大切です。これから、花粉の飛ぶ季節も始まります。
 例えば、10枚のマスクを、熱湯で消毒するなどして10回ずつ使えば、100枚のマスクあることになります。

 自分の力を出し切るために、一番大切なことは、体調の管理です。
 きちんとした情報をもとに、家族や仲間と話しあったり、工夫したりして、健康管理に努めてください。

※ マスクの再利用の方法(校長が土日に考え、試した方法。)
 ・ 魔法瓶(保温用)の水筒にマスクを丸めて入れる。
 ・ 水と台所用洗剤(1、2滴)を入れ、マスクを傷めない程度に振る。
 ・ 適切な回数水を入れ替え、洗剤をよくすすぎ落とす。
 ・ 熱いお湯を入れ蓋をし、殺菌する。(70度1分以上)
 ・ お湯を切り、菜箸(指の雑菌を付けない)で水筒から取り出す。
 ・ ペーパータオル等で水分を吸い取り、日光の当たる場所に干す。
※ あくまでも一例で、「再利用する、しない」を含め参考にしていただければと思います。


 R2.1.7  令和元年度 1月7日

 令和2年が始まりました。皆さんはそれぞれ、「今年はこんな年にしよう」と決意したり、「こんな年になるといいな」と願ったりしたことと思います。
 3年生は、中学校を卒業してからの新しい進路に向けての仕上げを、2年生は、義務教育の最終学年となり、最上級生となる自覚、進路に向けての心構えと準備を、1年生は、自らを高め、中学生として新入生の手本となる姿を見せられるよう、頑張ってほしいと思います。

 新年早々、アメリカとイランとの間で、紛争が起こっています。ここ数年、アメリカの指導者とイランの指導者は、お互いを批判し合ってきましたが、ここ数日では、ロケット砲やドローンからのミサイルなどで相手を攻撃し、命を奪い合うことで、事態がより悪化し、戦争にまで発展してしまうのではないかと心配されています。このあたりの地域のことを中東といいます。

 遠い地域で、皆さんは関係ないと思っているかもしれません。しかし、日本の石油の85%をこの中東からの輸入しています。50年近く前に、中東地域の国々が、外国への石油の輸出を制限したことにより、日本では、「石油がなくなりトイレットペーパーが作れなくなる」という情報が流れ、多くの人々がトイレットペーパーを大量に買い込んだため、多くの店で売り切れとなり、パニックが起こりました。実際には、生活に困るほど紙不足は起こっていませんでした。この出来事は「石油ショック」と呼ばれています。
 
 この中東地域から、巨大なタンカーで日本まで石油を運んでいますが、この地域で戦争が起こることにより、タンカーの通り道を塞がれたり、タンカーが攻撃されたりして、石油を日本に届けることが困難になる可能性があります。しかし、石油ショックの経験から、現在の日本では、輸入できなくなる事態に備えて、200日分ほどの石油を国内の貯蔵タンクに保管しています。ですから、値上がりすることはあっても、すぐに使えなくなってしまうことはありません。

 ここで、大切なことは、さまざまな情報から何が正しいのかを見極めて、正しく判断して行動することです。
 皆さんが、よりよい判断をするためには、自分の中に判断の材料となる知識や経験が必要です。小学校から中学校卒業するまでの9年間で、必ず身に付けてほしいことが、自立した社会人として、世の中の出来事を正しく見極め、正しく判断して行動できる力です。授業や様々な活動を通して、判断する力を高めてください。
 社会の出来事に対しても、無関心ではなく、関心をもって情報を見極め、何が正しいのか自分の考えをもってほしいと思います。
 各学年、学級としても仕上げの3学期です。充実した3学期となるよう、共に頑張りましょう。  

 R1.12.23  令和元年度 12月23日

 今日も多くの表彰がありました。表彰されなかった部活動でも、日々、みなさんが頑張ってきた努力は生かされていくことと思います。
 来年は、東京オリンピックが開催される年です。様々なスポーツ選手が4年に一度の大会に向けて準備し、その結果を競い合います。
 その中でも特に、50㎞競歩の鈴木雄介選手に注目しています。
 今年の9月29日、カタールのドーハで行われた、世界陸上選手権大会で鈴木雄介選手が50㎞競歩で金メダルをとりました。
 カタールは、中東ペルシャ湾岸にあり、夏の最高気温は、平均40度、最低気温も29度、そして、湿度が90%にもなる、陸上競技の選手にとっては、過酷な気候です。
 特に競歩という競技は、できる限り早く歩くことに加え、両足を同時に空中に浮かすことができないという条件なので、マラソン以上につらい競技だといわれています。
 鈴木選手は、リオデジャネイロ(リオ)オリンピックの前年に、20㎞競歩で世界新記録を出しましたが、股の関節をいためてしまったために、リオオリンピックに出られませんでした。
 しかし、その時から3年近く、体を休めた経験から、自分の体調の管理の大切さや、見通しをもった練習の仕方について考え工夫することができました。
 そして、迎えた今年のドーハでの大会では、危険なほどの蒸し暑い条件で、50㎞を歩き抜くためにはどうしたらよいか、しっかりと考え準備をしました。
 40㎞を過ぎ、残り10㎞からは、給水場で水を飲むときに、わざわざ止まって、体を休めながら落ち着いて水を飲むとうことも行いました。
 他の選手が、ラストスパートでせまってきましたが、鈴木選手は落ち着いてゴールし、金メダルを獲得できたのです。
 故障という、辛い経験から、次への進歩について、しっかり準備し、他の選手にとっては不利だと思われる条件を、しっかり考え準備した結果、自分にとっては有利な条件に変えてしまったという鈴木選手から、私たちも学ぶことが沢山あると思います。
 皆さんも、これから生きていく中で、困難なことに立ち向かわなければならないことが沢山あると思います。
 新しい、令和の時代を生きるみなさんが、自分の人生について、しっかり考え、準備して新しい年を迎えてほしいと思います。
 
 R1.12.2  令和元年度 12月2日

 12月10日(1948年)第3回国際連合総会において採択されました。
基本的人権及び自由を尊重し確保するために世界の全ての人々と全ての国々とが達成すべき共通の基準として「世界人権宣言」が採択され、この日を記念して、12月10日を「人権デー」と定められました。
 日本では、1949年以来、「人権デー」を最終日とする1週間を「人権週間」と定め、人権尊重の考えを広めるように努力してきています。
 ここで、「目の見えない方」について考えてみましょう。
 自分の仲間の○○君が、大きな事故に遭ってしまい、両目の視力を失ってしまいました。その仲間が、数ヶ月たって、みなさんのクラスに戻ってきたときに、皆さんはどう接しますか。
 「助けてあげる」など仲間を大切にしようと考える人が多いと思います。とても大切なことです。
 しかし、○○君にとっては、今まで、「よう」とか「○○」と親しく声を掛け合っていたのが、「○○君大丈夫」などと、丁寧な言葉で距離を置かれた間柄となってしまったことに、とてもショックで辛く感じるのだそうです。
 「見る」ことができなくなった○○君に対して、「危険な場所を知らせたり、見えないものを説明したりすること」は大切なことです。しかし、「見えない人はかわいそうな人」という考えは、見直す必要があります。
 視覚に障害がある方は、見える人には感じられない、様々な情報を受け止め判断できる力をもっています。また、多くの視覚障害の方は、「不幸な人」というレッテルを貼られるのにとても抵抗を感じています。
 「見える人」が「見えない人」をかわいそうと同情することは、「見える人」から下に見られていると感じさせてしまいます。「見える人」と「見えない人」とは、一つの違いであって、それぞれに優劣はありません。

 「見える」「見えない」、「聞こえる」「聞こえない」、「男性」「女性」、「日本人」「外国人」など、それぞれの違いはあっても優劣はありません。相手を深く理解し尊重することが大切です。
 何気なく発した一言が、相手を傷つけてしまうこともあることを、この人権週間の機会に皆さんも考え、人権に対する意識を高めていきましょう。

  R1.10.7  令和元年度 10月7日

 先ほど、後期の生徒会、学級役員の認証、部活動や体育大会等の表彰を行いました。それぞれの役割を責任ももって果たし、また、様々な場面での活躍を期待しています。
 先週の体育大は、途中から強い雨に降られたり、日程が急に変更されたりするなど、とても厳しい条件の開催でした。しかし、みなさんは、この厳しい条件の中でも、力一杯競技し、また、様々な場面で自分の役割を果たし、一生懸命応援をする姿がみられました。
 ある先生からは、2年生の全員リレーが終わった後に、座席にもどった後も、3年生を一生懸命に応援している姿がとても素敵だったというお話しを聞きました。自分の学級、自分の友だちだけでなく、頑張っている一人一人に対して応援する姿は、この体育大会で見せてほしかった、一番大切な姿でした。
 部活動リレーや、全体で閉会式、その中での表彰ができなかったことなど、残念なこともありましたが、滝中生の心の強さ、責任感、そして、心の温かさが感じられ、皆さんの成長が見られた体育大会でした。
 今週からは、合唱コンクールに向けての練習が始まります。各学級、合唱への取組を通して、どのような成長がみられるか、とても楽しみです。
 先生は、合唱が大好きで、今でも歌が大好きな仲間と歌っています。
 先生から、一つアドバイスをしたいと思います。
 合唱で大切なことは、文字の通り「合わせて唄う」ことです。だだみんなで一緒に歌うのでは、美しいハーモニーは生まれません。
 声を合わせること、テンポを合わせること、そして、言葉に込めた思いを伝えるために、全員が心を合わせることが大切です。
 そして、合わせるためには、常に耳を働かせて、周りとの調和を図りながら歌うことです。
 それができたとき、本当に素晴らしい合唱が生まれ、感動を分かち合うことができます。
 これから約2週間、それぞれのクラスでどのような合唱をつくりあげるのか、とても楽しみにしています。

  R1.9.2  令和元年度 9月2日 始業式

 夏休みが終わり、2学期が始まりました。

 先ほど、とても多くの皆さんが表彰を受けました。
あまりに数が多く、この場での表彰を受けることができず、残念に思っている皆さんもいることと思います。また、表彰には至らなくても、精一杯頑張った皆さんも、自分の頑張りに誇りをもって、夏休みのすばらしい思い出にしてください。

さて、2学期は、体育大会、合唱コンクールなど、大きな行事があります。
学校行事では、各学級が優勝を目指して頑張ってくれることと思います。
しかし、たとえ優勝しても、一部の人たちだけの頑張りであったり、自分があまり協力していなかったりした時に、果たして心から喜ぶことができるでしょうか。

同じ事、同じ結果を、心から喜ぶことができる時、あまり喜べない時があると思います。その違いはどこから生まれるのでしょうか。

先生は、そこまで自分がどのように取り組んできたか、また、その努力を分かち合える仲間がいるか。その努力や、仲間との絆が、心からの感動につなげてくれるのだと思います。

2学期では、自分の取組に対して、そして、その結果に対して、心から喜ぶことができるよう、精一杯頑張ってください。


 R1.7.18  令和元年度 7月18日 終業式

今日で1学期が終わります。

 1学期の始業式では、「言われてやるより自分からやろう」という話をしました。

 1学期を振り返ってみて、どうだったでしょうか。

 授業の中での発言や、実験や実習に取り組むときに、自分から進んで行動することができましたか。
 家庭学習では、宿題だけではなく、予習や復習をしたり、苦手な内容や興味をもったことに自分から取り組むことができましたか。

 生活面では、委員会活動や係活動、日直などの当番や毎日の清掃など、積極的に役割を果たすことができましたか。
 また、ルールやマナーを守る、TPOを考えて行動するなど、自分の行動を自分の気持ちで正しい方向にコントロールできましたか。

 体力づくりの面では、「早寝早起き朝ご飯」といわれるように、基本的な生活習慣、そして食事について、親から言われるのではなく、自分から進んで行うことができましたか。

 先生は、この一学期を通して、よく頑張っていたな、滝中生はすばらしいなという感想をもっています。

 今日の集会のような場面での行動では、みなさん、本当に静かに早足で行動することができています。一年生も、入学当初は、学年の先生からの指示で動いていたと思いますが、今では素早く静かにという行動が当たり前となってきているのではないでしょうか。
 それは、2年生、3年生の先輩達が自分たちの行動でお手本となって示してくれたからでもあると思います。

 この習慣は、特別教室への移動、とても素早かった避難訓練、そして、校外学習や修学旅行など、様々な場面で生かされていたと思います。

 校外学習や修学旅行の感想を読むと、班の仲間のことを思いやって行動したり、電車で進んで席をゆずった人を見て自分もそうしたいと感じたり、体調の悪い仲間にそっと寄り添って力づけたりと、みなさんの心の温かさや成長した姿を感じることができました。

 明日からは夏休みに入ります。益々、自分で正しく判断して行動する時間や場面が多くなります。
 例年に比べて肌寒い日が続いていますが、梅雨が明けると本格的な夏がやってきます。体調に十分に気をつけ、この夏休みという時間を十分に活用して、2学期には皆さんのさらに成長した姿を見たいと思います。


 R1.6.3  令和元年度 6月3日 集会

 新しい学年、学級になった2ヶ月がたちました。一年生は、初めての定期テスト。どうでしたか。次の期末テストは、テストの日数、教科数も多くなります。計画的に、早めに復習をしましょう。それよりも大切なのは、毎日の授業と予習、復習です。一日一日を大切に頑張りましょう。
 
 6月に関連して二つのお話しをします。
                       
 一つ目は全国植樹祭についてです。
 昨日、天皇、皇后両陛下をお迎えして、第70回全国植樹祭が40年ぶりに愛知県で開催されました。会場はは、尾張旭市にある森林公園です。
 先日、生徒会の皆さんが緑の羽の募金をしてくれました。毎年、植樹祭が開かれたり、緑の募金が行われていることの意義を、植樹祭の中で天皇陛下のお言葉で述べられました。その一部を紹介します。
 「我が国は、国土面積の三分の二を森林が占める世界有数の森林国です。健全な森林は、木材を始めとする林産物の供給のみならず、清らかな水、豊かな実りをもたらす大地や海を育み、さらには地球温暖化防止や生物多様性保全にも大切な役割を果たすなど、私たちに様々な恩恵をもたらしてくれる国民共通の財産といえます。
 こうした、森林のかけがえのなさを思うとき、その保全はもちろんのこと、森林を伐採して利用することに伴い、再び苗木を植えて育てることを通じ、健全な森を次世代のために造っていくことは、私たちに課せられた大切な使命であると考えます。
〈略〉
 この度の大会テーマである「木に託す もり・まち・人の あす・未来」にふさわしく、木材の利用や健全な森林づくりの輪が、ここ愛知の地から全国へ、そして未来に向けて大きく広がっていくことを願い、私の挨拶といたします。」

 私たちが目にする、緑豊かな山々は、林業を営む多くの人たちの手がはいって守られています。美しい山々を眺めたときに、木や山を守っている人たちに思いを寄せ、私たちができることは何かを考えてみてください。

 二つ目は学校行事についてです。
 6月の終わりに三年生は修学旅行、1年生と2年生は校外学習があります。
 1年生は、中学生として初めての校外学習です。バスの中や、目的地の郡上八幡で、クラス、学年の仲間と最高の一日を過ごすように協力しあい、中学生としての行動や考え方を身につけ、クラス、学年の絆、そして、先生との絆を深めてください。
 2年生は、名古屋市内の分散活動を計画していると聞いています。仲間とともに、自分たちで一日の行動を計画し、時間通りに確実に実行できるように頑張ってください。その成果は、稲武や3年の修学旅行に生かされると思います。
 そして、3年生は、義務教育9年間の集大成として、滝ノ水中学校の生徒としての誇りをもてる姿を見せて欲しいと思います。
 修学旅行、校外学習から帰ってきた時には、一歩大人に近づいた成長した姿がみられることを楽しみにしています。

R1.5.7   令和元年度 5月7日 集会

令和の始めにあたって

 5月1日から令和元年度が始まりました。令和の始めにあたり、昭和、平成の時代を振り返り、どのように令和の時代に生きていくべきか考えてほしいと思います。

 平成天皇が生まれ育った昭和の初めの頃に大きな戦争があり、日本のみならず、世界中で多くの犠牲者が出てしまいました。
 国と国同士が自分たちの利益を追求し、自己中心的な考えが戦争というものを引き起こしてしまいました。
 その反省に立って、特に日本は、国と国との問題を解決する手段として戦争は行いませんという、日本国憲法をつくりました。戦争で住むところも、食べるものもないようなところから、世界で一番早く安全な新幹線を走らせたり、東京オリンピックや大阪で国際博覧会を開催するなどの復興を果たし、一時は、アメリカに次いで世界第2位の経済大国へ発展しました。

 皆さんが生まれ育った平成の時代は、大きな戦争がなく、特に日本では、とても豊かな生活を送ることがあたりまえの社会になりました。しかし、世界に目を向けると、お金や財産を持って豊かな生活を送っている人たちと、働いても働いても豊かな生活を送ることができない人たちとの貧富の格差や、宗教などの考え方の違いにより、爆弾で建物を破壊したり、人を殺したり傷つけたりするなどの破壊活動や、武力衝突、少数の国による戦争が起こっています。先日も、平和な国と思われていたスリランカで、ホテルが爆破され、日本人も犠牲になっています。

 平成23年3月に東日本大震災がありました。地震や津波で、けがをしたり、2万人近くの人たちが亡くなったり、未だに見つからなかったりという自然の災害に加え、原子力発電所が地震や津波の影響で爆発を起こし、有害な放射能が広く降り注ぎ、未だに家に帰ることができない人たちが多くいます。自然災害への備えや、科学技術の力によって便利さを追求してきた生活の在り方に対して、見直す大きなきっかけとなりました。

 平成の時代は、コンピューターや携帯電話、スマートホンなど、高度情報社会により、簡単に情報を受け取ったり、自分から発信することができるようになりました。しかし、通信機器を悪用して相手をだましてお金を奪うなどの犯罪も増加しており、注意が必要です。
 また、子どもが少なく、お年寄りが多い少子高齢社会となり、働いて税金を納める人の割合がどんどん減ってきています。これからどのようにして社会を支えていくのかが大きな課題となっています。

 現在、人に代わって作業をしてくれるロボット、さらに、周りから得られる情報を蓄積し、学習する能力を備えた人工知能AIが発達し、人口知能を備え、人に代わって運転してくれる自動車の実用化も目前です。また、日本に旅行だけでなく仕事にやってくる外国人が増え、また、日本人も海外で活躍するなどの国際化も進んでいます。

 これからの令和の時代を、自分たちだけでなく、世界中の人々や、未来に生きる人々が幸せに暮らしていくために何が大切なのだろうと、一人一人が考えて生きていってほしいと思います。
 

 H31.4.9  平成31年度 4月9日 始業式

 
滝ノ水中学校の2年生、3年生のみなさん。進級おめでとうございます。

 1年生は、昨日の入学式で、滝ノ水中学校の生徒となりました。
今年、初めて、823人の生徒が一同に集まりました。

 4月1日から、土間や、廊下で、生徒のみなさんが「おはようございます」「こんにちは」と、とてもさわやかにあいさつをしてくれることで、「滝ノ水中学校の生徒の皆さんはすばらしいな」「滝ノ水中学校での生活が楽しみだな」という気持ちになりました。

 前の校長の新田先生から「当たり前のことをきちんとやりましょう」という教えがしっかり身に付いているみなさんはすばらしいと思います。

 昨日の入学式で一年生にはお話ししましたが、皆さんには「言われてやるより、自分からやろう」ということを是非心がけてほしいと思います。

 「自分を大切にする」ということは、「自分が他の人よりも得をする」ということではありません。宝石のダイヤモンドも、石ころのような原石を徹底的に磨き上げてはじめて、宝石の輝きをもつようになります。

 皆さんも、一人一人が大きな可能性をもった原石です。野球のイチロー選手やフィギュアスケートの羽生選手が、世界一の選手となれたのも、自分を磨く毎日の積み重ねがあったからだと思います。「自分を大切にする」ということは、自分に厳しく、心や体を磨きあげるとだと思います。

 これは、人からいわれて「いやいややらされている」という気持ちでは、決して長続きしません。「言われてやるより、自分からやる」ということは、自分を磨き、成長するための第一歩です。

 この、全校集会の整列も、みなさん一人一人が、「いかに静かに、いかに素早く」ということを考えて、自分から動くことができれば、注意を受けるのではなく、「君たちはすばらしい」という言葉で集会が始まります。
 皆さん、「言われてやるより、自分からやろう」という気持ちで、一人一人が自分を磨くとともに、滝ノ水中学校を宝石のように磨きあげ、すばらしい学校にしていきましょう。

 また、今日から新しい学級の仲間ともに磨きあって、最高の学級をつくっていきましょう。

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